昨日、早朝、近づく低気圧のため、暴風雨に襲われながら東京経由で中央高速道路を90キロのスピードでモータボートのように水しぶきを上げながら、1998年製のBMW528iは走る。しかし、高速道路では、13キロ/L走る車なのに、9.8キロ/Lしか、瞬時燃費メータは示さない。道路は所々、冠水状態、雨水による抵抗係数が高いのだろう。
古い車だが、バックミラーは後続車のヘッドミラーを感知し自動的に眩しくない設定になる。勿論、今時の追走型のクルーズコントロールはないが、速度設定型はついている。18年前の車であるが、電子機器が随所に使われている。
エンジンは快適に吹きあがり、馬力も今のハイブリドの若い車に負けない。無論、リミッターなど野暮なものはない。まだ、夜の明けない中央ハイウエー、突風と豪雨が吹き荒れる中を切り裂いていく。なぜか、まだ、豪雨による50キロの速度制限になっていない。
競馬場を過ぎ、ビール工場を左手に見ながら、せわしく動いていた雨感知付きの自動ワイパー突然動きを停止した。
豪雨の水しぶきで、前方が白く霞み見えなくなるホワイトダウンである。追突を避けるため、シフトダウンしながら、徐々に速度を落とし、左車線を60キロで走る。パーキングエリアまで何とかたどり着きたい。
速度を落とし、他の車に追い抜かれながら、目を凝らし運転を続ける、走ること5分余り、雨も次第に弱くなった。突然、動かなかったワイパーが動き始めた。視界数メートルから2.0の視力に変わる。ワイパーは、豪雨で活躍しなければ意味がないが、停止し、小雨になると動き出す。困ったものである。
オートクルーズも100キロに設定し、ハイウエーでは静かに回転数を上げずに、快適に走っていくが、突然、エンジンが唸りだし、急加速する。あわてて、スイッチを切り、手動運転に切り替える。
ドイツ製、機械は良いが、電子機器は、よる歳並みに勝てず、時々、クルーズならず、クルウのである。
支援者から頂いた車、今まで「ポンコツ号」と呼んでいたが、なぜか憎めずというか、トラブルもいろいろある我が人生と同じ、それも楽しめなければ、人でないから「我が人生号」と呼び方を変えた。
高尾の山を越える時には雨もやみ、甲府では青空に変わった。
新緑の宇奈月自立塾に着くと塾生、スタッフが出迎えてくれる。ありがたい。
新緑の山々を眺めながら、マイ温泉に浸かり、「我が人生号」も「ポンコツの私も」生きていてよかったと痛感する。